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2020.11.10
3ヶ月に1回、トリニティが運営するマンション「カーサ・トリニティ」にニュースレター『Casa Trinity』を配布しています。今回は大掃除シーズンに役立つ掃除の豆知識をまとめましたので、こちらでもご紹介したいと思います。
早速ですが、今回のタイトルである「お風呂用洗剤で水回りの白い汚れが落とせないわけ」はご存じでしょうか? 実は、知っている人からすれば当たり前すぎる理由なのですが、かくいう私が、お風呂用洗剤で蛇口まわりの白い汚れを落とそうとしていた張本人です。毎回落としきれないので、こんなもんかと諦めていました。何が良くなかったのかを紐解くべく、まず、汚れを落とす仕組みを調べ、水回りの白い汚れを落とす実験をしてみました。
▼今回のトピック
- 汚れを落とす仕組み
- 汚れの種類
- 洗剤の種類
- 水回りの白い汚れを落とす実験
- 大掃除でもいつものお掃除でもきっと役立つお掃除グッズ
お掃除グッズを揃える前に、汚れを落とす仕組みを知ろう!
「酸性」と「アルカリ性」のものを混ぜると、中和されて「中性」になると聞いたことはありませんか? 汚れを落とす仕組みはこの性質を利用しています。汚れの性質とは逆の性質の洗剤をかけて汚れを中和させ、柔らかくなったところをスポンジやブラシで落とすというのが汚れが落とすのが基本の仕組みだそうです。
汚れには、大きく分けて「酸性」と「アルカリ性」の2種類があります。洗剤にも「酸性」や「アルカリ性」そして「中性」といったものがあります。すなわち、
- 「酸性」の汚れには「アルカリ性」の洗剤
- 「アルカリ性」の汚れには「酸性」の洗剤
を使うと、汚れが中和して落としやすくなるというわけですね。
私はこれまで、その辺にある洗剤をかけて、その辺にあるスポンジでこすっていましたが、まずは汚れの性質を見極めて、使う洗剤を選ぶところから始めなければならなかったようです。教科書みたいになってしまいましたが、まずは、この基本をしっかり覚えておきましょう!
汚れの種類
では、どれが酸性の汚れで、どれがアルカリ性の汚れなのでしょうか。
酸性の汚れは主に、食品や皮脂などのあぶら汚れ、アルカリ性の汚れは主に、カルキ汚れやせっけんカス・水垢などがあります。金属せっけんは、せっけんやシャンプーなどに含まれる「脂肪酸」と水道水に含まれる「マグネシウム」などが混ざって固まった汚れで、これはアルカリ性汚れに分類されます。
洗剤の種類
酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤も確認しましょう。たいてい、洗剤容器の成分表示欄に、洗剤の性質が書いてあります。我が家の場合、お風呂用洗剤は弱アルカリ性、トイレ用洗剤は弱酸性や中性でした。水回りの白い汚れは、水垢かカルキ汚れか、はたまた金属せっけんかもしれませんが、なるほど、だから、アルカリ性のお風呂用洗剤ではアルカリ性の水回りの汚れが落としきれなかったわけです。汚れと洗剤の相性を知っておくことは大切ですね。
※洗剤の中でも漂白剤には「酸素系」と「塩素系」のものが存在します。クエン酸と重曹は混ぜて使うこともありますが、「酸素系」と「塩素系」の洗剤は絶対に混ぜないでください! 有毒ガスが発生して、命を落とした例もあります。洗剤を使う前に必ず確認しましょう!
実験! 水回りの白い汚れが一番落ちるのはどの洗剤?
汚れと洗剤の相性を踏まえて、水回りの白い汚れを実際に落としてみることにしました。
【実験準備】
これまでなんとなく洗剤をかけていた私がまずやるべきことは、汚れの種類を見極めて使う洗剤を決めることです。お恥ずかしながら、写真は我が家のユニットバスのカランで、いつものお掃除さえままなっていない状態です。
風呂トイレが一緒になっているユニットバスなので、手洗い用せっけんの他、シャンプーやリンスなども混ざっているのかなと思います。この白い汚れは水垢かカルキ汚れか金属せっけんか…この白いのが何の汚れかを見極めるのが一番難しいじゃないか! と愚痴をこぼしながら、いずれにしても全部アルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤で汚れを落としていくことにしました。
【実験1日目】
と、その前に、水垢にも効くと噂の万能中性洗剤「ウタマロクリーナー」を試してみました。理由は、私の個人的なイメージですが、酸性の洗剤よりも中性の洗剤の方が手肌へのダメージが少なそうだったからです。
キッチンペーパーをかぶせた上から「ウタマロクリーナー」を吹きかけて15〜30分くらい時間をおき、使い古した歯ブラシでこすってみました。カランを覆っていた曇り汚れは取れましたが、固着している白い汚れはびくともしませんでした。私がいつものお掃除をおろそかにしていたからですね…とはいえ、曇り汚れがこんなに簡単にきれいになるのには感動しました! いつものお掃除は「ウタマロクリーナー」で十分そうです。
【実験2日目】
次の日は、キッチンペーパーをかぶせてクエン酸を溶かした水をスプレーし、1時間湿布してから、使い古しの歯ブラシでこすりました。こびりついていた汚れは大分薄くなりましたが、白いシミのような汚れがまだうっすら残っています。ちなみに、前日の掃除を頑張りすぎてできた指のささくれにクエン酸が染みて痛かったです(泣)。ビニール手袋をすべきでした。
【実験3日目】
その次の日はお酢で掃除してみました。クエン酸と同じように、キッチンペーパーをかぶせて上からスプレーし、1時間くらい湿布してからブラシでこすりました。お酢:水 = 1:2 の割合で混ぜました。
クエン酸では取り切れなかった白いシミはすっかり落ちて輝きを取り戻しました。溝の汚れは表面から少しずつ溶けているようではありますが、すべて取り除くまではちょっと時間がかかりそうです。
お酢で掃除するのは生まれて初めてで、ニオイが気になるかもしれないなぁ…と心配でしたが、私は酢の物が好きだからか、イヤな気分にはなりませんでした。ひとくちにお酢といっても、お砂糖やおいしいエキスがはじめから配合されているお酢は、お掃除後にカビや腐食の原因になる可能性があるので避けた方がよいそうです。
【結果】
連日掃除をして、汚れが落ちやすくなっていた可能性はあるものの、我が家の白い汚れには「お酢スプレー」が一番効果がありました。もっと強力な酸性洗剤もあるのですが、目や粘膜につくと大変なので、クエン酸やお酢で落ちるレベルのうちに掃除しておくに超したことはないなとしみじみ感じました。
大掃除でもいつものお掃除でもきっと役立つお掃除グッズ
最後に、便利に使える心強いお掃除グッズをいくつかご紹介します。
【油よごれ落としクリーナー】
コンロまわりにはねてしまった油汚れは固まる前にきれいにしておきたいものです。油よごれ落としクリーナーはササッと拭いて捨てられるので、ぞうきんを洗ったり干したりする手間が省けます。含まれている液剤が弱アルカリ性なので、酸性の油汚れを落とします。100円ショップでも購入できるコスパ最高のお掃除グッズなので探してみてください。
【ウタマロクリーナー】
水回りの汚れを落とす実験でご紹介した中性洗剤です。簡単な水垢や曇り汚れなどはスルスルと落ちるので、毎日のお掃除におすすめです。アミノ酸洗浄成分というのがどうやらミソらしいです。泡洗剤なので、水拭きできる場所にしか使えませんが、ニオイも気にならず、中性で肌への刺激もさほど強くなさそうなので、使い勝手は良いように感じます。
【技職人魂シリーズ 風呂職人】
湯垢などの金属せっけんに効くプロ仕様の洗剤です。金属せっけんは、普通の洗剤ではなかなか落とすことができませんが、この洗剤はドロドロに溶かしてくれるので、簡単に落とすことができます。今回調べてわかったのは、家にある洗剤はほとんどが「アルカリ性」ということ。私が使っているお風呂用洗剤も「アルカリ性」でした。風呂職人は「酸性」なので、使用するときは混ざらないように注意してください。また、勢いよく吸い込むと粘膜が痛くなるので、十分に換気をしながら使ってください。
技職人魂 風呂職人 | 株式会社允・セサミ|家庭用各種洗剤の開発・製造・販売
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汚れを落とす仕組みをおさえて汚れと洗剤の性質がわかれば、このほかにもいろいろなお掃除グッズを試せそうですね。インターネットで調べてみると、いろいろな掃除方法が紹介されているので、少しずつ試してみようと思います。みなさんも大掃除が成功しますように!
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このブログを書いたスタッフ
経営企画
あさすけ
とてつもない悩み性であったが、この会社に入ってから「死なない! 大丈夫!」が合い言葉に。日々、色々な人に助けられながら元気に働いている。透き通った歌声の、トリニティの看板娘。
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